社会学は、読んで字のごとく「社会」を対象とする学問です。しかし、この「社会」というもの、なかなかつかみどころがないのも事実です。そもそも「社会」は直接には見ることができません。そのつかみどころのない「社会」を把握し、それを多くの人にとって「見える」ものにするために、社会学者はこれまで大きなエネルギーを注いできました。社会を研究するために、さまざまな調査研究を通じて膨大な著書や論文が書かれ、今も発表され続けているのです。
この「社会学ベーシックス」では、社会学の始祖の一人とされるモンテスキューからはじまって現代の社会学者・社会思想家に至るまで、彼ら彼女らが著わした280冊を超えるテキストを選び、そのエッセンスや理論の枠組み、著者たちのエピソード、さらに社会学研究への影響などを整理しています。
読者のみなさんは、このシリーズを読むことで、これまで考えてもみなかった「社会」の見方と出会っていただけると思います。それはきっと、見通しのきかない現代社会を生き抜くための有益な知的財産となるはずです。
社会学を専門に学ぼうとする方だけでなく、社会学的なものの見方や考え方に関心をもっている方に、広く読んでいただきたいと心から願っています。
井上俊(大阪大学名誉教授・関西大学客員教授)・伊藤公雄(京都大学教授)全10巻+別巻1
井上俊(大阪大学名誉教授・関西大学客員教授)・伊藤公雄(京都大学教授)編
定価2,100円(税込)/四六判/並製/各巻平均270ページ